大原孝治はドンキホーテHDの社長

ドンキホーテHDの社長を務める大原孝治氏は、1993年に入社した後に第1号店でコーナー担当の経験を積み、数回の店長を経て取締役第二営業本部長まで上り詰めます。この間僅か2年のスピード出世で、入社当時から抜きん出た人材であり、2年で着実に頭角を現してきたことが窺えます。

取締役第二営業本部長になるまでに過ごしたお店は、コーナー担当を任された府中店と、立ち上げ時の店長に就任した木更津店や幕張店に市原店の計4店舗です。大きな肩書を得てからの大原孝治氏は、1995年から10年の沈黙を破り、2005年にドンキホーテグループの株式会社リアリット社長に就任することになります。それからは複数の企業の代表に就任して、代表取締役社長や代表取締役会長、最高経営責任者などの肩書を兼任するに至ります。大原孝治がドンキホーテの経営者として注目を集め始めたのは、日本商業施設やドンキホーテシェアードサービスの社長就任と、以降も次々に社長の肩書が増え始めた頃です。2019年に入ってからも、ユニー株式会社の会長就任で肩書が増えていますから、同グループだけでなく、経済界においてもまだまだ存在感は大きくなりそうです。ずらりと並ぶ社長の肩書だけでも凄いですが、一方では2018年度の第43回経済界大賞で優秀経営者賞を受賞したのも驚きです。経営の現場では、ユニー・ファミリーマートHDと同HDの統合に尽力して、流通業界の大きなグループ作りを実現したのが近年の功績です。トラックドライバー不足や人材確保が叫ばれる中、このような統合を果たしたグループとその立役者には、今後ますます注目が集まります。